Notionで3-styleを管理する試み

こんにちは、1年ぶりになります。
煎茶と申します。

この記事は Speedcubing Advent Calender 13日目の記事になります。

adventar.org

前日分はノムノム さんによる 「パリティ回すのが楽しくなる!パリティ回してる間に読めることがたくさんある! 読まないともったいない!」
翌日分はyukiさんによる 「いつのも大会ができなくなってもう2年が経ちますね」
になります。

今回は、タイトルのまとまりのなさから察されてしまうかもしてないのですが「とりあえずここまでやってみた」系の記事です。
3-styleを一通り習得するまでの辛さやマンネリをなんとかしたい!という思いから生まれたアイデアをとりあえず共有したくなって、アドカレの場を借りさせていただきました。

また、めちゃくちゃ宣伝なのですがもしよろしければ過去のSpeedcubing Advent Calenderに投稿させていただいた以下の記事たちもご覧ください。(主催の荒木さんいつもありがとうございます。)

2019:
UFRバッファ入門 - socha77’s blog
2020:
ルービックキューブにおけるGod's Number解明までの歴史 さわりだけでも理解したい! - socha77’s blog

はじめに

3-style、覚えるの難しくないですか???

3-styleは主に目隠しでのソルブに使われる手順なのですが、
- 人によって好みの手順がまちまち
- 手順数が多すぎるので脳内だけでは管理しきれない(はず 一般人では)

といった理由から自分用に整理した手順集をドキュメントとして公開している人が結構います。

対象となるステッカー1個目と2個目の組によって回す手順が決まるためGoogle Spreadsheetを使った表形式で共有されることが多いです。

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Graham Sigginsの手順表から引用(https://docs.google.com/spreadsheets/d/1-AnKGJMHN3SAOcZxem3XJ5tBm7Dk1dTRcZ7KcXYbGP4/edit)

世界のBLDerの手順表は以下のページによくまとまっています。
BLD tables/algorithms collection

ただ標準的な管理方法となったこの形式ですが、見ながらずっと練習してると飽きてしまうなあと思うことがありました。

基本的に呪文に近い文字列の羅列なので目が参ってしまうし、表がでかいので今回している手順(セル)がどのステッカーの手順(表の何行何列)なのか が分からなくなってきてしまうんですよね。

最終的には hinemos を使って1日1週するのが最強だと思うのですが、これは一通り手順を回せるようになった人向けなので、3-style練習の入り口に立っている時点では結局スプレッドシートとにらめっこすることになります。結構苦しいのではないでしょうか。(実際苦しかったです。)

というわけで、そういった状況に対する提案の一つとして別の形で手順表を作成してみました。

Notion上の手順表

作成したものが以下になります。 Notionというサービスを使っています。

全体公開にしているので以下のリンクから見ることができます。 https://www.notion.so/71395fd7cff44ad99d4a45bde9327999?v=11cf6925135f420ba4960e9b2cc175c0

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こんな感じです

この表の大きな特徴として、ソートやフィルタリングを活用することで色々な視点で手順を整理することができます。
ためしにいくつかカスタマイズで設定してみました。左上のメニューから選択することができます。 f:id:socha77:20211212223118p:plain

また、このページはただの表ではなく、それぞれの行が詳細ページへのリンクになっています。マウスオーバーをして「OPEN」をクリックすることで詳細ページを見ることができます。
(今回は例なので、[U' R : [B2 , R' D R D']] のページだけ中身を作っています。) f:id:socha77:20211212224002p:plain

Notion管理のいいところ

Notionで3-style管理に良さそうな特徴として、ざっくりと以下の4つがあります。 (すでにこの記事の中で言ったことと被っていますが)

ネット上で共有が可能

上に貼ったように共有用のURLを発行して公開することができます。なのでgoogleスプレッドシートと同じくらいの気軽さで共有、閲覧ができます。
スマホからだと個人的にNotionのほうが見やすそう。

また編集権限を設定することができるので、知らない人に手順表を破壊される心配なく公開ができます(設定はちゃんとやる必要があります)。

プロパティを設定してソートや絞り込みが可能

それぞれの手順にプロパティ (対象のステッカー、手順のうちピュアコミュテータ部分を抜粋したものなど) を設定することで、ソートや絞り込みを行うことができます。

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プロパティは自由に追加できるため、例えば自分の得意度やregripのあるなしなどを記入してフィルタリングをしてもOKです。

各手順に細かいメモなどの記入が可能

DBの各行は実体が1手順につき1つのページになっており、各手順に対するメモなどを記入することができます。   (「OPEN」で開くページです)

回し方のコツやレターペアのイメージ画像といった補足情報を蓄積していくことでDBを育てていくのも面白いのではないでしょうか

スクリプトにより自動的に作成

ここが今回Notionに目を付けた1番の理由となります。

3-styleはコーナー/エッジ合計で818手順あるため、手動で入力しようとすると数日がかりになりますしミスもします。
しかしNotionが提供してくれている機能のおかげでこちら側でプログラムを組むことにより機械的にデータを登録することができます。 今回例として公開しているDBのプロパティは全て自動で作成しており、やろうと思えば各手順の詳細ページにも手を加えることができます。

終わりに

というわけで、「Notionで3-styleを管理する試み」でした。
本当は自分以外のBLDerの皆さんにも試してもらえるようツールを公開したかったのですが、色々と間に合いませんでした... (ある程度形になったら公開したいと思っています)
今までと変わった視点からの練習方法を考えるきっかけにでもなれたら嬉しいです。

(本音は全く手順を回せなくなったのになんとかしがみついている感出したいマンなので、何とか復帰したいところです)

それではここまでお読みいただきありがとうございました。